「介護施設の新しい取り組み!地域に開かれたホテル&書道教室」newsXFacebookはてブPocketLINEコピー2023.11.28 [ad_1]新しい記事タイトル介護施設で過ごす時間が長くなると、それまで暮らしてきた地域とのつながりが薄れやすいとされます。でも、何らかの役割を担ったり、地域の人たちと交流したりできる「開かれた」施設なら、楽しい出会いもありそうです。そんな場所を作ろうという試みを取材しました。(田中文香)到着した宿泊客を「いらっしゃい」と笑顔で迎えた、施設利用者の女性(右)(9月23日、広島県尾道市で)「どちらからいらっしゃったの?」「福井県です」広島県尾道市にある「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」。旅行で訪れた保育士の下中歩未さん(27)と会社員の岡里帆子さん(26)を、80代の女性が笑顔で迎えた。昨年にオープンした客室3室の同ホテルは、認知症ケアに特化した施設などを展開する株式会社「ゆず」が運営している。同じ敷地内に、介護施設「ゆずっこホームみなり」があり、通いや泊まりで利用する高齢者が、ホテルの宿泊客をもてなす役割の一端を担っているのが特色だ。到着した宿泊客は、まず、チェックインの手続きで、ホテルの受付も兼ねている介護施設の「サロン」にやってくる。下中さんらを出迎えた女性も、ふだんはおやつ作りや体操をしたり、歌番組を見たりして過ごしているが、予約した客が訪れると職員と一緒に応対に出る。チェックアウトの時は、姿が見えなくなるまで手を振って見送る。宿泊客との会話も、ここでの楽しみの一つだ。「職員一同、優しくて親切ですから、何かあればおっしゃってくださいね」。部屋の鍵を渡しながら、女性はほほえんだ。SNSで見かけ、おしゃれな空間に魅力を感じて宿泊先にこのホテルを選んだという2人。岡さんは「おばあちゃんの笑顔で、こちらも幸せな気持ちになった」と笑った。◇通常、介護施設に出入りする人は、利用する高齢者と、ケアを担う職員に限られがちだ。そんな施設と社会との垣根を取り除きたい、という思いが、「同じ敷地内にある介護施設とホテル」という発想につながった。「ゆず」の川原奨二代表(45)は「介護や、認知症になじみのない人に、『楽しそう、行ってみたい』と思ってもらえるような場所を作りたかった」と話す。自分が介護が必要になった時に居たいと思える施設かどうか、大切な友人に自信を持って滞在を勧められるか。そんな点も考えながら介護施設やホテルをデザインした。施設のサロンやリビングの大きな窓ガラスから、ホテルとの間にある広場や路地がよく見える。施設で過ごしている高齢者と、宿泊客や地域の人が自然に接点を持てるように設計されている。「都会での生活に疲れた旅行者も、隣り合う施設のおじいちゃん、おばあちゃんたちと同じように、ゆっくりと過ごしてほしい」。そんな思いも込めたという。隣にホテルがあることで、施設を利用する高齢者らの活躍の場が広がる。宿泊客のために用意しているデニム地のパジャマには、手作業でオリジナルのタグを付けた。ホテルと施設で共有する庭の木々は、かつて造園関係の仕事をしていた利用者が手入れをしている。宿泊客の将棋の相手を務めたり、一緒に散歩をしたりといった交流も検討しているという。代表の川原さんは「年を重ね、介護サービスや施設の利用が必要になっても、様々な世代と関わることによって、生きがいや役割が生まれる。暮らしの中で、互いに助けたり、助けられたりするきっかけづくりをしたい」と話す。目次近所の子どもの遊び場神奈川の介護施設 敷地の壁 まず撤去 見た目からオープンにまとめ近所の子どもの遊び場様々な事業所が共通の通路でゆるやかにつながる「春日台センターセンター」
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