子どもの感染症が流行する中、病気で保育所や学校に行けない子どもたちを預かる都内の病児保育施設では利用を希望する人が増えています。
東京港区にある小児科の診療所に併設された病児保育施設は、定員が6人ですがヘルパンギーナやRSウイルスなどの子どもで2ヶ月近くの間、ほぼ連日、予約が埋まっているといい、4日午前中の段階で7人がキャンセル待ちの申し込みをしていました。
ただ、キャンセル待ちをしても預かることができない場合もあり、5月はおよそ30人だったのが先月はおよそ90人と3倍に増加しています。
これまでは1回の予約で3日から4日程度、子どもを預けることもできましたが、現在はなるべく多くの子どもを受け入れるために一回の予約で預かる期間を2日に制限しているということです。
3歳の男の子を預けにきた父親は「39度近くの高熱が出ているので預けに来たが、キャンセル待ちでなかなか予約が取りづらい状況だった。きのうは在宅で子どもを見ていたがほとんど仕事にならなかった。これ以上流行すると予約枠も限られているので大変だ」と話していました。
「チャイルドケアばんびぃに」の時田章史院長は「コロナ禍の感染対策でかぜなどにかからなかったために、一般的な感染症への免疫を持っていない子どもが増えたり、免疫が低下したりして、子どもが発熱するような感染症がはやっている。もうしばらくはこの状況が続くのではないか」と話していました。