赤ちゃんの歯並びが気になる!要因と対策を知ろう

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[ad_1]赤ちゃんの歯並びについての疑問解説

赤ちゃんが生まれて半年前後たつと、かわいらしい歯が生えてきます。赤ちゃんの歯はもちろん大人の歯よりもずっと小さいのですが、大きさの違いだけでなく、歯並びがあまりよくないかも? と感じることがあるかもしれません。今回はその理由を解説します。

この記事の監修ドクター

歯科医師、オウル歯科院長(埼玉県草加市)。一般歯科診療のかたわら特別支援学校の校医を務め、障がい児や高齢者の訪問診療も行い、とくに医療的ケア児へのアプローチに力をいれている。予防歯科、アンチエイジングカウンセリングにも熱心で、頭頸部において最大の筋肉である「舌」のスペシャリストとしても知られる。 オウル歯科

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歯並びが悪いことの影響は?

歯並びは「見栄え」の面でとくに気になるものですが、問題は見た目だけにとどまりません。

食べ物をしっかり噛めない

言うまでもないことですが、歯並びがよくないと食べ物をよく噛むことができない場合があります。その影響で子供の好き嫌いが増えたり、やわらかい食べやすい物ばかりを好んで食べるようになってしまうことがあります。そのような状態が長引くと、咀嚼機能(そしゃくきのう)の低下や不正咬合(ふせいこうごう:噛み合わせがよくないこと)の悪化を引き起こすことがあります。

むし歯や歯周炎になりやすい

歯並びがよくないと、口の中に食べた物の残りかす(食物残渣)が溜まりやすく、むし歯や歯周炎(歯ぐきの病気)が起こりやすくなります。とくに乳歯は、歯の表面を覆っているエナメル質やその下の象牙質が大人に比べて薄いため、いったんむし歯になると、その進行が速いことがよくあります。また、むし歯の痛みがあると、痛い歯を避けて噛むようになるので、顎関節症(がくかんせつしょう)のような症状を起こすことも。

顎関節症になりやすい

歯並びの悪さによって、顎の動きがスムーズにできず、顎関節症につながることもあります。

滑舌が悪い、発声・発音の障害

歯並びの悪さは滑舌の悪さ(言葉の発音がよくないこと)の原因にもなります。子供では、時に本人がコンプレックスを感じることもあります。

そのほかにも、歯並びが悪いと口の中を傷つけたり、口内炎になりやすくなったり、口をきちんと閉じられないために口呼吸になることがあります。

赤ちゃんはみんな歯並びが悪い?

それでは、ここからはより赤ちゃんの歯並びにフォーカスして話を進めていきます。

まず知っておいていただきたいことは、乳歯が斜めに生えてきたり、隙間があったとしても、将来の永久歯の歯並びが同様になるとは限らないということです。永久歯列への影響が全くないわけではありませんが、乳歯が隙間がなくきれいに並んでいるほうが、むしろ心配なことがあります。

赤ちゃんの歯並びの特徴について、もう少し詳しく解説しましょう

生える方向が斜め?

乳歯は全部が一斉に生えてくるわけではありません。一本一本の生え始めは少しねじれたり、傾いていることは珍しいことではありません。隣の歯が生えてくると、それに押されてまっすぐに整ってくることが多いです。

ただし、入試が完全に生えそろった後にも極端にねじれていたり、位置が前後にずれている場合は、歯科医に診てもらってください。

歯と歯の隙間が大きい?

永久歯に比べると乳歯は小さいため、歯と歯の隙間が開いているほうが自然で理想的と言えます。とくに前歯は隙間ができやすい部分で、上の前歯の生え始めは7割ほどの赤ちゃんにの隙間が見られます。

乳歯が隙間なくぎっしり並んでいる場合、サイズが大きい永久歯に生えかわる時に並びきらず、外や斜めにはみ出してしまうことがあります。

乳歯の歯並びが悪くなる主な原因

赤ちゃんの歯並びが整っていなくても、直ちに治療が必要とは限らないことを理解いただけたと思います。ただし、そうは言っても、治療すべき状態が全くないわけではありません。治療が必要な歯並びの状態は、なぜ起きてしまうのでしょうか。

生まれつきの要因

親子で顔立ちが似ていて同じような顎の骨の形だと、歯並びも似てきます。

また、上唇小帯付着異常(じょうしんしょうたいふちゃくいじょう:上唇の裏側と歯ぐきをつなぐ粘膜が歯と歯の間に張り出している)や舌小帯短縮(ぜつしょうたいたんしゅく:下の裏側と下あごをつなぐ粘膜が短い)、口蓋裂(こうがいれつ:上あごの天井部に隙間がある)などの形態異常による影響もあります。

治療は口の中の機能をトータルで考える

このような生まれつきの要因で歯並びがよくない場合、歯と舌、唇、頬の筋肉のバランスに配慮することも大切です。歯並びだけに注目するのではなく、物を食べたり言葉を話したりする口の働きを全体的に考えながら治療を進めます。外科処置が必要なこともあります。

何かの習慣や病気によるもの(後天的要素)

次に挙げる後天的な要因もあります。

口呼吸

赤ちゃんは鼻呼吸が上手なものですが、幼児期以降、慢性の鼻炎などのために十分に鼻で息を吸えないなどで口呼吸を続けていると、お口がポカーンと開いたままで歯並びに影響することがあります。いわゆる「出っ歯」になりやすいです

おしゃぶりや指しゃぶり

乳歯の生え始めは弱い力で歯が移動します。おしゃぶりや指しゃぶりも長く続くと歯並びへの影響が心配されます。

舌癖や唇を噛む癖、爪噛み、歯ぎしりなど

口の中で舌を歯に押し当てたりする癖や、前歯で唇を噛むような癖、爪を噛む癖なども、歯に負担をかけて歯並びを悪くします。歯ぎしりや食いしばりも同様です。

そのほかにも…

幼児期以降では、体の姿勢や寝相、頬杖等のクセ、口腔機能低下症(口のまわりの筋力の低下)、低位舌(安静時の舌の位置が正常よりも下がっていること)も、歯並びに影響します。

歯並びが悪いときはすぐに矯正治療が必要?

ここまでに、赤ちゃんの歯並びがよくなくても必ずしも異常とはいえないこと、かといって全部が全部問題ないというわけではないことをお話ししてきました。では、治療が必要なのはどのような場合でしょうか。

多くの場合は永久歯に生え変わってから治療

先ほども書いたように、乳歯の歯並びと将来の永久歯の歯並びが同様になるとは限りません。そのた
め、乳歯の歯並びについては治療を急ぐ必要は多くないのですが、反対咬合などかみ合わせが気に
なる場合は一度受診することをお勧めします。

また、乳歯の歯並びの矯正が必要な場合も、最近は以前から用いられているワイヤーによる矯正ではなく、取り外しできるタイプの器具を第一段階の矯正に使うことが増えてきました。

食べ物を食べずらそうなときは、乳歯でも治療を考える

乳歯の段階でも歯並びの矯正が必要なのは、歯並びの悪さのために食べ物をしっかり食べられないときです。ときに歯並びがよくなく十分食べられないことが原因で、発育に問題が生じることもあります。

このような状態での矯正治療としては、歯並びを整えるだけでなく、口の機能を向上させるための訓練を行うこともあります。歯並
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