- 妊娠2カ月
- 受精から28~34日目
- 頭殿長(座高)が4~8mmほど
妊娠6週(6w)の赤ちゃんは、受精してからここまでの30日間で、たった1つの受精卵だったのが、1万5000倍もの大きさに成長しています。
そろそろ、骨や頭の筋肉、心臓、胴体などの細胞が集まった、中間グループ(中胚葉)の働きが活発になってきます。妊娠7週までの赤ちゃんを「胎芽(たいが)」といい、赤ちゃんが入っている袋を「胎嚢」と言います。
妊娠6週(6w)の赤ちゃんは、受精してからここまでの30日間で、たった1つの受精卵だったのが、1万5000倍もの大きさに成長しています。
そろそろ、骨や頭の筋肉、心臓、胴体などの細胞が集まった、中間グループ(中胚葉)の働きが活発になってきます。妊娠7週までの赤ちゃんを「胎芽(たいが)」といい、赤ちゃんが入っている袋を「胎嚢」と言います。
妊娠6週(6w)になると、膣からの超音波検査で赤ちゃんの姿が確認できるようになってくるので、産院を受診するにはいい頃です。発達段階の心臓が小さな赤ちゃんの胸壁を通して見えています。
妊娠6週(6w)の胎児の脳は急激に発達しているので、この時期の頭は、胴体よりもかなり大きくなっています。また視床下部の形成も始まります。視床下部は、脳の中心の間脳という部分にあり、食事や体温、生殖行為といった生きてゆく基本的な行為をコントロールする部分です。
妊娠6週(6w)になると、鼻(鼻腔のもと)が目立つようになってきます。眼の発達が続き目玉らしきものが入った眼窩ができてきます。口の原型、舌になる組織もできてきます。腕は水かき上から船のオールのような形になり、足になる突起も現れてきて、足が形成されてゆきます。上あご、下あごも現れてきます。
妊娠6週(6w)頃は、普段より疲労感が強くなってきます。眠くて仕方なくなるかもしれません。つわりが重くなってきて、ブルーな人もいるでしょう。これは主に妊娠性のホルモンの影響で、お母さんの体が赤ちゃんを育てるための仕様にかわっているからです。
残念ながらつわりは、ただ終わるのを待つしかありません。それでも、症状を軽くするコツはあります。気分が悪くなったらすぐに休む、お腹がすく(胃が空になる)前にこまめに食べるようにする、たんぱく質と複合炭水化物をできるだけとる、見かけやにおい、味なので吐き気を催すものは避ける……などつわりで苦しんでいる妊婦さんは、試してみてください。
妊娠6週(6w)は器官形成期(妊娠5~11週頃)で、赤ちゃんの各器官、臓器がどんどん形成されているため、むやみに薬を飲むのは避けましょう。持病の薬などは、産科で相談してみることです。産科で処方された薬は、安全性を考慮したうえで、妊娠を維持するために処方された必要な薬です。
お母さん自身の病気にも十分注意しましょう。特に風邪やインフルエンザなどの感染症がはやる時期は、人が多い場所への外出を避けるようにしてください。予防に気を配りましょう。
可能であれば、赤ちゃんの成長を助けるため、質のいい食事をすることを心がけてください。妊娠6週(6w)は、つわり中のママも多いと思いますが、赤ちゃんを意識して、できる範囲で、口にするものを変えていけるといいでしょう。妊娠中は全般的に鉄分、葉酸、ビタミン、繊維質を多く含んだ食品を意識して摂るようにしましょう。十分な水分をとることが大切です。
唾液の量が増え、味覚が変わり、またのどの渇きをおぼえるのもこの頃です。妊娠によってお母さんの体の血液が40~50%も増えてゆくため、また赤ちゃんが浮かぶ羊水を常にきれいに保つため、たくさんの水分を必要とする結果、お母さんはのどが渇いてきます。
もし、つわりが重くて十分に水分が摂れない場合(妊娠悪阻)は、お母さん脱水状態になる可能性があるので、程度によっては、点滴にて水分補給が必要になります。
妊娠中に意識して取りたい栄養素のひとつは葉酸です。葉酸はビタミンB群の一種で赤ちゃんの脳と神経系の発達の大切なもの。ママの体にも大切で、貧血を防ぎ、疲労回復や食欲増進、精神安定の働きがあります。おなかの赤ちゃんの脳や脊髄の発達を助けるために1日0.4gmgの葉酸を摂ることをすすめています。
葉酸はレバーや豆類、ほうれん草やアスパラガスなどの緑黄色野菜に多く含まれます。野菜が十分に摂れない場合は、サプリメントも代用できます。
妊娠初期に起こる流産の原因は、そのほとんどが受精卵の異常であり、染色体や遺伝子に異常があってうまく細胞分裂ができなかったために偶発的に起こるものです。受精卵の時点で運命が決まっており、いくら母親が注意していても、流産を避けることはできません。
また、生化学妊娠・化学(的)流産(ケミカル・アボーション)とは、受精卵が着床をして妊娠反応が陽性になった後、超音波検査で子宮の中に胎嚢が見えてくる前に、発育が止まり、生理用の出血が起こることをいいます。妊娠検査薬の感度が高くなることで、陽性反応がでるようになり、この概念が一般にも知られるようになりました。