日本の所得格差、広がる傾向 「ジニ係数」で見る現状

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所得格差の実態について
 スタッフA 先日、所得格差が広がっているとの報道がありましたね。

 スタッフB 所得格差は、非正規雇用や高齢者の退職などが原因となります。広がりを検討するために、代表的な指標である「ジニ係数」を見てみましょう。

 ジニ係数は世帯別の年間所得に基づいて、所得格差を「0」から「1」の間で表します。数値が1に近づくほど、格差が大きいことを示します。2021年の調査によると、日本のジニ係数は税金や社会保険料が差し引かれる前の当初所得で「0.5700」です。前回の調査では「0.5594」でした。

 スタッフA 前回よりも「1」に近づいていますね。格差が広がったということですか。

社会保障の再分配効果

 スタッフB その通りです。次に、格差を緩和するための社会保障制度による「再分配」について考えてみましょう。当初所得から税金や社会保険料を差し引いた後に、医療保険や年金などの給付を反映すると、ジニ係数は「0.3813」となります。社会保障制度によって状況が改善されていると言えます。

 スタッフA 「再分配」についてもう少し具体的に教えていただけますか。

先進7か国で3番目の所得格差

 スタッフB 例えば、2021年の調査に回答した約3300世帯の当初所得は、平均で約423万円でした。ここから、約109万円が税金や社会保険料として差し引かれます。しかし年金や医療、介護などによる給付は約190万円となり、最終的に約504万円になります。金額で見ると、2割ほど改善されたと言えますが、日本は先進7か国で米国、英国に次いで所得格差が大きい国です。

 スタッフA 若者は基本的に年金をもらえないですよね。介護を受けるのもまだ先の話です。再分配の仕組みは、お年寄りに手厚いようにも見えますね。

 スタッフB 確かに、その点はあります。年金が給付額の60%を占めていますが、児童手当や奨学金の一部、出産手当金、育児休業給付金などもあり、若者も再分配の恩恵を受けています。この調査の対象外ですが、義務教育も無償です。また相対的貧困率なども格差を示す指標としてあり、様々なデータから多面的に考える必要があります。

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まとめ

所得格差が広がっているかどうかは、ジニ係数などの指標を見ることで検討できます。ただし、再分配による社会保障制度の影響も考慮する必要があります。若者や高齢者など、様々な世代が再分配による恩恵を受けていることがわかります。

FAQ

1.ジニ係数とは何ですか?

ジニ係数は、所得格差を示す指標の一つで、0から1の値で表されます。1に近いほど格差が大きいことを示します。

2.再分配とは何を指しますか?

再分配とは、所得の再配分のことであり、社会保障制度によって行われます。税金や社会保険料が引かれた後に、年金や医療保険などの給付が行われます。


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