イスラエル軍とイスラム組織ハマスが戦闘を続けるパレスチナ自治区ガザでは、自治区内最大の病院が機能停止に陥り、犠牲者がさらに増える見通し。
ガザに近いイスラエル南部のスデロットから、弓削いく子FNNニューヨーク支局長が中継でお伝えする。
ガザは、ここからおよそ2kmほど離れた場所にあるが、朝から攻撃による爆発音がひっきりなしに聞こえてくる。
イスラエル側が「地下にハマスの司令部がある」として攻撃を続ける「シファ病院」は、ここから西に13km離れた海側にあるが、機能停止に陥ってから3日目になった。
電気がないため、保育器が動かせず、これまでに赤ちゃん2人が死亡したと病院側は話している。
通信も途絶え、死者の状況などを把握するのが困難な状況。
これに対し、イスラエル軍は「病院は包囲してない」、「300リットルの燃料を病院に渡そうとしたところハマスが妨害した」としている。
またイスラエル軍は11日、ここから5kmほど離れた町の幼稚園の中に保管されていた、武器などの映像を公開し、子どもたちが利用する施設がハマス側に使われていると、アピールするなど情報戦が続いている。