インフルエンザの流行が続いています。患者の大半は子どもたちですが、全国でも感染者数の多い千葉県内では子どもからうつったとみられる妊娠中の人の感染も目立ち始めています。妊婦がインフルエンザに感染すると症状が重くなりやすく、産婦人科にはワクチンを接種する妊娠中の人たちが相次いで訪れています。
(千葉放送局記者・金子ひとみ)
最新の感染状況
インフルエンザの流行が続いています。10月29日までの1週間に全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、1医療機関あたりで19.68人で、前の週から増加しました。
地域ごとにみると、千葉県は29.25人で、都道府県別で4番目の多さで、「警報レベル」とされる30人に近い状況です。
千葉県では11月5日までの1週間の報告数も8日に発表されましたが、1医療機関あたり28点78人で、高止まりの状態が続いています。
妊婦の感染も増加
千葉県の感染者の4分の3以上は10代以下で、特に5歳から14歳の感染が多くなっていますが、市原市にある産婦人科の医院では、10月ごろから妊娠中の人の感染が目立ち始めました。
去年やおととしは妊婦のインフルエンザ感染はほとんど見られなかったのに対し、10月以降は、1週間にせきや発熱などの症状で受診する妊婦10人ほどのうち、多いときで半分程度で感染が確認されています。大半は保育園や幼稚園などに通う子どもからうつったとみられています。
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医院へのワクチン接種
この医院ではワクチンの接種も行っていて、妊娠中の人が接種に訪れていました。
妊娠7か月の30代女性、4人めを妊娠中
「おなかの子の上に、4歳、2歳、1歳のきょうだいがいるんですけど、この夏はプール熱など次々と病気になって、1か月保育園に行けなくて看病し続けました。今、自分が倒れるわけにいきませんから、インフルエンザは先に予防したいです」
妊娠10か月の30代女性、2人めを妊娠中
「まわりで流行し始めていて、上の子が、いつどのタイミングでもらってくるかわからないので、早めに手を打っておかないといけないと考えました。ワクチンを打っておけば、かかったとしても症状が軽くなると聞き、打ちました」
妊娠中の感染とワクチン接種について
有秋台医院の鶴岡信栄院長に話を聞きました。
Q.最近の受診状況はどうですか?
新型コロナは一段落ついた一方、インフルエンザが増えてきました。コロナが1でインフルエンザが9という感じです。9月下旬に近所の中学校でインフルエンザによる学級閉鎖があり、その後、増えてきたという印象です。例年より流行が早いですね。
(?)
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