息子の発達障害薬副作用で痩せたけど、食事増やして元気に育てる方法

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 息子が小学校に入学してから、発達障害(ADHD)による問題行動が顕在化しました。そのために服用した薬には、副作用である「食欲減退」が出てしまいました。本来はたくさん食べるタイプだった息子が、やせてしまうほど食が細くなってしまいました。

 前回のコラムで詳しく書きましたが、薬を飲むのは「二次障害の予防」のためです。しかし、「体の成長の鈍化」というトレードオフの問題も抱えています。

 今回お伝えしたいのは、発達障害と食事の関係です。「食欲減退」の副作用の中、どうすれば食事量を増加させ、体の成長を促せるのか? また、食事による発達障害の改善は可能なのかについてです。

 息子はまだ中学生なので効果の検証はできませんが、専門家のアドバイスをもとに私がこれまでに実践したことを書きます。

 食事量を増やすために、まずは課題を切り分けると、以下の三つのポイントが浮かび上がりました。

1.苦手な食材があると残してしまう。

2.食べている最中に別のことに意識を奪われてしまい、食事が進まない。

3.食べる速度が遅く、食事時間内に食べきれない。

「好き嫌い」は気にせず、量を優先

1.「苦手な食材があると残してしまう」

 一般的には、「好き嫌いしないで食べなさい」「大人になれば食べられるようになる」というアプローチがされますが、発達障害の「感覚過敏」がある場合、一筋縄ではいきません。味や食感による苦手意識が強い場合、無理に食べさせると吐いてしまうこともあります。また、フラッシュバックや強すぎる想像力の特性があると、苦手食材へのマイナスイメージが増強され、一層食べられなくなります。

 医師に相談したところ、「まずは、好きな食べ物で量を食べる習慣を胃袋につけたほうがよい」とアドバイスをもらいました。以来、「好き嫌いしないで食べなさい」は言わないようにしました。いつかは苦手なナスも食べてほしいのですが、成長期の今は、食事量の増加による体の成長を優先しています。

食事中、気が散るものは排除

2.「食べている最中に別のことに意識を奪われてしまい、食事が進まない」

 これは発達障害(ADHD)が影響するので、基本的な環境調整を応用して対策しています。例えば食事中、テレビや動画、音楽などは消しています。食卓の上も、おもちゃや本など、息子が気持ちを向けそうなものは排除します。できる限り、料理だけが視界に入るよう調整しています。

 また、息子は発達性協調運動障害の影響で箸使いが苦手で、食べこぼしが多いと以前のコラムでも書きましたが、注意欠陥から「別のことに意識が奪われる」ために手元がおろそかになって「食べこぼす」ケースもあります。すると親としては「落としたら拾いなさい」「汚れた床やテーブルを拭きなさい」と言ってしまい、その結果、息子は不機嫌になって食事が滞るケースもありました。

 こうした状態を私は「息子の特性による食事の遅れ」ではなく、「親の不適切なサポートによる食事の遅れ」と考え、自分のサポート方法に改善が必要と考えました。

 使用したのは「トレイ(お盆)」と「ウェットティッシュ」と「スプーン・フォーク」です。食事をテーブルに並べるのではなく、「トレイ」に載せて提供し、「トレイの中ならこぼしてもいいよ」と息子に伝えました。こうすれば、こぼすことへの親のイライラが減り、こぼしたとしても汚れるのはトレイの中でだけで済みます。

 それでもテーブルまで汚したり、汚れた手であちこち触って汚れが拡散されたりすることを防ぐために、格安の「ウェットティッシュ」を大量購入して使用しています。ぬれ布巾や乾いたティッシュよりも拭き取る効率がよく、後処理の手間も減り、床を汚した時にも使用できるので、ウェットティッシュが最も「コスパ」「タイパ(タイムパフォーマンスの略)」の点で優れていると感じています。

 「スプーン・フォーク」は次の項目でご説明します。

常にスプーンやフォークも置く 料理は一口サイズに

3.「食べる速度が遅く、食事時間内に食べ切れない」

 上述の2以外で食べる速度に影響するのが「食具」と「料理の大きさと食感」と感じていました。

 トレイに食具として、箸のほかに、「スプーン・フォーク」を常に置き、自分で選んで使用させるようにしました。箸が苦手だから親が「フォークを使いなさい」とするより、息子本人の自主自立と「自分で選んでいる」という感覚を養いたかったという意図があります。

 「料理の大きさ、食感」は、インクルボックスでインタビューした料理研究家のあまこようこさんからヒントをいただきました。あまこさんには感覚過敏のお子さんがおり、食事を食べさせることに料理のプロとして立ち向かっていらっしゃいます。

 あまこさんの「料理の大きさは一口サイズにする。ただ、かむ力をつけさせたいので成長に合わせて少しずつ大きくしていく」というお話を参考に、私は息子の食事は「一口で食べられるサイズ」にそろえています。

 また、あまこさんは「私の息子はパサパサな食感が苦手なので、目の前でスープをかけてシャバシャバにして食べさせている」とありました。私の息子は軟らかい食感が苦手なので、野菜は少し芯が残るように加熱したり、ご飯もやや硬めの炊飯時間にしたりしています。

 これらの工夫で、口に入れて飲み込む過程を効率化し、食事時間を短縮するようにしています。

インクルボックス(※1)より。料理研究家あまこようこさんにインタビュー

まとめ

今回は、発達障害と食事の関係についてご紹介しました。発達障害の子どもの食事に悩む親御さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。

FAQ

Q:発達障害の子どもに食事の改善が期待できるのでしょうか?

A:個々の子どもによって異なりますが、適切なアプローチを取ることで食事の改善が期待できるケースもあります。


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